良質の国産うるち米を水で磨ぎます。季節により磨ぎ時間が変わり、夏季は短く、冬季は長くなります。これは、米に含ませる水分量の調整のためです。
専用の製粉機で米を粉にします。夏季は荒く、冬季は細かく製粉します。
熱湯で粉を混ぜ合わせます。
一握りほどのサイズにして、きれいに「セイロ」に詰めていきます。
「セイロ」を蒸気で蒸し上げます。蒸し上がりは、時間で判断しますが、蒸気の上がり具合も参考にします。
蒸しあがった物を餅つき機で搗いていきます。出来上がった団子状のものを、「シンコ」と呼びます。仕上げまでに、3回餅つき・あく抜きをします。ごま入り、のり入りなどは、ここで混ぜていきます。
「シンコ」は、冷水にいれ「アク」を抜きます。また、「シンコ」の「コシ」を強くします。
仕上がった「シンコ」を専用機で板状に延ばし、型抜きをします。せんべいの大きさ・厚さはここで調整します。型抜きされた「シンコ」は、「スノコ」に自動的に並べられます。
「スノコ」を乾燥室に並べ、乾燥させます。「生地」の大きさなどにもよりますが、5~6時間の乾燥時間がかかります。
出来上がった「生地」は、数日間寝かせます。乾燥させたとはいえ、焼くにはまだ水分があるからです。これにより、焼き上がりにムラがなくなります。
「焼き作業」の前に、「ホイロ」調整をします。「ホイロ」とは、熱で生地を暖め、水分を蒸発させる工程のことです。「ホイロ」加減が、せんべいの焼き上がりを決定するので、とても大切な作業です。
いよいよ、焼き作業です。草加せんべいの特徴である、「押し焼き」で焼き上げます。「押し焼き」は、生地をひっくり返し、「コテ」がプレスします。
網に入れたせんべいを、醤油たれが入った桶に沈めます。網はすぐに引き上げ、回転させ余分なたれをふりきります。写真は、「ごまいりせんべい」です。
醤油たれが塗られたせんべいを熱で乾かせば完成です。写真は、「堅焼(中丸)」です。